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電動ガンの基礎知識 バッテリー編

バッテリーの種類

現在、電動ガン用として市場に流通しているのはニカドバッテリーニッケル水素バッテリーリチウムイオン電池の3種類。
ニカドバッテリーは安価で低温や過放電に対する耐性が高く扱いが容易だが、継ぎ足し充電ができず、サイズの割に容量が少ないというデメリットがある。
ニッケル水素バッテリーはニカドをはるかに凌ぐ大きな容量を持ち、継ぎ足し充電に比較的耐性があるが、自己放電してしまうので、使用していなくても容量が低下するという難点も。
リチウムイオン電池(LiPoバッテリー)はコンパクトでパワフル、継ぎ足し充電が可能で自己放電も少ないというメリットを持つ反面、過放電・過充電に弱く物理的ダメージに弱いというデメリットがある。

バッテリーの取り扱い

バッテリーは一般的な乾電池と異なり充電ができて非常に便利なのだが、その分取り扱いに気をつけないと性能が引き出せないばかりか、バッテリー自体がダメになってしまったり、火災の原因にもなりかねないので注意が必要。

専用の充電器を使用する
特にLiPoバッテリーを使用する場合は、必ず専用の充電器を使用すること。ニカドとニッケル水素は共用できる充電器もあるが、必ず取扱説明書を確認しよう。LiPoバッテリーは専用品以外わ使うと発火や爆発の危険があるので要注意。

放電器の取り扱い
ニカドバッテリー時代は放電器にかけてから充電するのが一般的だった。しかしニッケル水素やLiPoバッテリーでは放電器は使用しない。どちらも過放電はバッテリーに対してダメージを与えるからだ。ただし、LiPoバッテリーの場合は保存に適した状態にする専用放電器が存在する。

セーフティバッグを使用する
ニッケル水素電池やニカド電池は電池そのものが強固な外殻に覆われているので心配ないが、LiPoバッテリーの場合は、例えば折れてしまうと発火の危険性がある。万一に備え、セーフティバッグにバッテリーを収納しておこう。

撃たない時は本体から外す
安全性の面からもだが、最近のエアガンには電子トリガーやFETスイッチが使用されているものも多い。接続したままだと、わずかながら放電してしまうのだ。最悪の場合過放電によってバッテリーや銃そのものにダメージを与えてしまう。

コネクターの種類に気をつける
銃本体に接続する時も、ラージ用とミニ用のコネクターがある。また、充電に際してLiPoバッテリーではバランスコネクターという端子を充電器に差して充電する。コネクターが単一のニカドやニッケル水素とは異なるので注意が必要な部分だ。

膨らんだバッテリーは使用しない
ニカドやニッケル水素では液漏れ、またLiPoバッテリーでも膨らんだバッテリーはすでに寿命である。特にLiPoバッテリーはそのまま廃棄すると危険なので、家電量販店などリサイクル協力店に持ち込もう。

水に入れたり火に投げたりしない
バッテリーを使用すると熱を持つことがある。だからといって水で流して冷やすというのは言語道断。また捨てる際に可燃ゴミとして出すのはやめよう。非常に危険であることはもちろん、有害物質が含まれているものもあるからだ。


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