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ブラシモーターとブラシレスモーター

ベーシックモデル標準のブラシモーター

ブラシモーターここでは便宜上「ブラシモーター」と表記しているが、正確には「ブラシ付きモーター」と呼ぶ。これは後出のブラシレスモーターに対比した表現で、ブラシレスモーターが本格的にラジコンモデルに使用される前は単に「モーター」と呼ばれていた。
ブラシモーターの特徴は、バッテリーなどの直流電源と接続すればすぐに回転すること。専用の回路(ESC)を接続しなければ回転しないブラシレスモーターに比べ、このシンプルさは使い勝手やコスト面で大きなアドバンテージになる。そのため、エントリーユーザー向けのRTRキットにはブラシモーターが標準装備されるケースが多い。

モーター&ESCともに、ブラシレスモーター&専用ESCに対して安価なのが最大のメリット。
ブラシレスモーターに比べ、スロットル操作に対するパワーの発生が比較的穏やかなため、エントリーユーザーには操縦しやすいパワー特性が得られるが、これが弱点になる場合も。
写真:タミヤ RS-540 トルクチューンモーター

新世代のスタンダード、ブラシレスモーター

ブラシレスモーターブラシレスモーターという名称の由来はブラシを持たないこと。ブラシモーターで必要なブラシとコミュテーターという部品の接触による電流の交換を、ブラシレスモーターはESC側で行うため、機械的な損失が少ないのが特徴だ。つまり、エネルギー効率でブラシモーターより優れていることになる。
反面、生産ラインなどが確立されたブラシモーターに比べてコスト高になる傾向があり、これまでエントリーユーザー向けのモデルにブラシレスモーターが使われることは少なかった。しかし、近年は台数が増えたこともあって、ブラシモーターに迫る価格設定のブラシレスモーターも登場している。
将来的にはブラシレスモーターのシェアがさらに広がることが予想されている。

構造上、低速域で発生するトルクがブラシモーターより大きく、パワフルなスロットルフィーリングに仕上がる。ビギナーがこのパワーを持てあましてしまう場合もあるが、その際はESCや送信機でパワーを絞る。
部品点数が少なく、回転の際に接触するのはモーターシャフトとベアリングだけのため、頻繁なメンテナンスを行う必要はない。また、ブラシモーターに比べてはるかに寿命が長く、これが製品価格の高さを補ってくれる。
写真:G FORCE SUPER FAST




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